2012年01月18日

おかあさん十年

「ママ、頑張って って、言わないで」って言われたんです。

スーチャンのママからそんなことを聞いたのは、ちょっと寒くなり始めた頃のこと。
元気に通っている体操教室で、ママに向けられたことばのようです。

どんなに時間がかかっても、必ず自分でやりきる負けず嫌いで頑張り屋さん。
『自我の芽生え』なのか『周りが見える』ようになってきたのか。

そんなことから2週間くらいたった頃でしょうか

「ママ、ピアノ頑張って って、言わないで」って言われました^^;

うーん・・・ピアノもかぁ。
ピアノは全面的にお任せいただいており、ママには褒めてもらうことをお願いしているだけ。
「最近どうですか?」なんて、ちらっと言おうものなら、「え?!ウチのコなんかありました?!」と、逆に心配させちゃうくらい。


スーちゃんは、学校での授業が難しくなったり身辺の変化などが重なり、
混乱と不安とわからないことが頭の中にいっぱいになってるようでした。
理由がわかると、少しホッとしますが、
うまく伝えられないスーちゃんは、とても苦しかっただろうと思います。

そして翌週は、かなり久しぶりにママにレッスンを見学して頂くことに!!!


もちろんハリキリぶりは、いうまでもありません。

以前ぐりが教えてから密かにずっと練習していたと思われる
手遊び歌もいきなりのご披露!!

ママとぐりの賞賛を一手に浴びて、
いつもの笑顔を取り戻したご機嫌スーちゃんでした♪


それよりもなによりも、今回ぐりが一番嬉しかったことは、
スーちゃんのママのスーちゃんに対する言葉掛けが、ぐーーーーんと変わっていたことでした。

2年生になる前に、初めてお会いした頃のスーちゃんのママは、
きっと毎日スーちゃんにつきっきりで、いろんなことを手伝ったり教えたり、
それはそれは懸命に必死に時間に追われる孤独な日々だったと思われます。
たまには頑張りすぎて、「褒めなきゃって思うんですけど・・・」と、
スーちゃんに厳しすぎる自分を責めたりと、
節目節目で玄関先で思わず涙を流されることも何度かありました。

ピアノを始めて3年。
今、そんなママが隣でスーちゃんをどんどん褒めていく^^♪
スーちゃんも嬉しそう^^♪

「わからないことは、ママが教えてあげるから大丈夫。
もしわかんなかったら、笑っておきなさい!!って言ってます」

あぁ・・・よかった。
このひとことに胸がジーンとしました。

そして帰り際に「今日は、みれてよかったです^^」と、ホッとなさった顔でした。
いえいえ、ぐりもママが強く、たくましくなられ、
スーちゃんへの深い愛をそばで感じられて胸いっぱいな時間でした。

『全てを受け止める』って、そんなに容易いことではないかもしれません。
これからも悩みや不安は尽きないかもしれませんが、
いっしょに泣いたり笑ったりできるといいな。


  

Posted by ぐりぐり at 17:49Comments(4)TrackBack(0)レッスン日記

2012年01月13日

ぐりの動向

いろいろ考えることや、それについて調べものに追われる年末年始。
遅ればせながら、明けましておめでとうございます。


昨年のジャズ活動に関しては、ブログに書いていませんが、
トロンボーンクラブ、Riverside、Browny、new COMBO、ゲイツ7、jumphouse、中洲ジャズ
たくさんの場所で素晴らしいミュージシャンとのセッションに参加させて頂いたり、
メジャー活動をなさっているジャズピアニストにレッスンを受けたり、
多くの有名ミュージシャンからアドバイスを頂くなど、
それは毎夜、色濃く目まぐるしい日々でした。


「倒れそう、死にそう」と、何かにつけよく言っているヒトがいますが、
ヒトは そう簡単に倒れたり死んだりしないもんだと実感(笑)
しかし、自分の中である程度の手ごたえというか、今後の取り組み方がわかりました。
敢えて誤解を招く表現をすれば、気がすんだ とでもいうところでしょうか^^;


ぐりの教室の社会人の生徒さんが、春のミニコンサートに向けて忙しい中、
がむしゃらに練習してくださっているのがヒシヒシと伝わります。
発達障害のお子さんをお持ちの親御さんも、日々手探りで一喜一憂、奮闘なさっていることと思います。


ぐりも この数年、レッスンでお会いするお母様皆さん口々に
「はっ・・・先生、痩せて・・・大丈夫ですか?」とご心配頂いた時期もありました。
今では「いつもお元気ですね…大丈夫ですか」と(笑)
当時そんな自覚すらなく、もちろんレッスンは、いつでもガッツリでした。


『必死』そう、わかろうとわかるまいと、なろうがなるまいが、ひたすら向き合いやりまくる。
そうすると、ちょっと抽象的だけど、『手放す』ことができる気がします。
もっとわかりやすく書くと『執着がなくなる』とでもいうのかな?

あるきっかけで今までわからなかったこと、見えなかったことが「あぁーそうかぁ・・・」と、
ストンと腑に落ちるという感触がありました。
そして、いつの間にか選択肢が増えていることに気付きます。
それから、自分が選ばなかったもの以外のことも受け入れられるようになっています。


生徒さん側の気持ちも忘れないでおこう…
だから、いつも教室のみんなを応援するんだよ。


ドラマーの上村計一郎さんが、以前こんな貴重なお話をしてくださいました。
「ぴったり合うことなんてないんだ。もし、合えば、それはラッキーだよ。
合わない中で、どうするかなんだ。みんな不満とかゴチャゴチャいうけどさ。俺はそう思うよ。」

これはセッションに関してのアドバイスだったのですが、それも結局は小さな社会。
家庭、学校、会社・・・どこにでも当てはまりますよね。


そして、ぐりは耳は痛いけれど本当のことを言ってくれるヒトが
周りにいてくれることをありがたいと思っています。



昨年のぐりのセッション納め。
田口悌治さん、kenGさん、川上俊彦さん

中洲jazzで注目されていた川上さん。
70歳を超えても尚ご活躍です。
イパネマの娘を聴きながら、テーブルの粉チーズの容器を
マラカスのようにシャカシャカ振ったりと、
とってもチャーミングなお方です^^♪


今後、自分の身をドコに置いて取り組むか…そんなことを考えた昨年下半期でした。  

Posted by ぐりぐり at 20:26Comments(4)TrackBack(0)ぐり

2011年12月25日

続・大人のピアノ教室

お仕事帰りに隔週で教室に寄ってくださるミユキちゃん。

キーボードと曲集は準備したものの、
ずっと独学で ちょっと難しいところにくると、「今日はおしまい」を繰り返していたそうです(笑)
独学のわりには、かなり楽譜が読めて指もよく動きます。
【好きこそものの・・】って、よく言ったものですね。



知っている曲を楽しみたいタイプ、知らない曲でも取り組んでいきたいタイプ

どちらも楽しいし、優劣なんてありません。
クラシック、特に初級の小品なんて、一昔前にピアノを習って、ありがちな発表会に参加したりなんかしてない限りは、ほとんど耳にすることがないかもしれません。


ぐりも幼少の頃、バッハのインベンションの面白さが全っっっっ然!!!感じられず、
書いてある通りにひたすら音を鳴らす作業のみに徹していました。
が、高校卒業前後でしょうか、テーマのモチーフがいろんなところに散りばめられていること、
answer & question 形式のフレーズを理解しながら『聴ける』ようになってからは、『ちょっと疲れたらバッハ♪』的に弾いていましたね。

(いや、だからずっと言ってたでしょ・・・って先生から叱られそう)


喰わず・・・弾かず嫌い、聴かず嫌い


『わかんないな』って最初にちょっと思うと、脳みそは素直に即『わからないようにプログラミング』をしてくれます(笑)
ぐりは叩き上げ(アハハ!!)ですから、みんながドコらへんでつまずいているのか、どんなイメージを持つ傾向がるのかが、だいたいわかります。


ミユキちゃんは、「へぇー、なになに?」「ふーん、そっかぁ」「あ、いいですねぇ」
いつもどんな曲にも、ポジティブというか、ニュートラルというか、とらわれていない。
曲を決めるときにも、ぐりが弾いた曲全てに「あ、カッコイイ!!弾きたい♪」「うーん、こっちもいいですね♪」と、ひとつひとつに好奇心丸出しです^^

忙しい中、練習もいつもよくしてくださって、
難しい箇所で「うーーん!!もう1回いいですかぁー!!」と、悔しそうに足をバタバタさせて、納得いくまで何度も何度も挑戦する姿に、
上手くいったときの感激をより一層強く一緒に分かち合えます。


「今日は、この音が弾けてよかった♪こんな感じなんですね!!」って???

キーボードでは鍵盤数が足りず、ぐりの教室で初めて楽譜の音を全部出せたと嬉しそうに喜ぶミユキちゃんなのでした。
ぐりが教えてきた生徒さんで、リストやショパンの大曲を弾けるようになった生徒さんたちは、
全員キーボードや電子ピアノ、ママが子どもの頃に使っていたというピアノで練習していました。
もちろん全員趣味のピアノの域ですが、じゅうぶんハイレベルだと思います^^; コウボウフデヲエラバズ・・・


ついつい熱が入って、音楽的な細かいこともチェックしてしまうことがあります。
弱い、小さい音って、キーボードでは簡単に鳴らせても
アコースティックのピアノでは、かすれてしまったり、鳴らなかったり・・・。

「大きな音は、わりとジャンジャン弾いていいけど、小さな音ほど、神経やエネルギーを必要とするんですよ」
「なるほど。派手なメイクは簡単だけど、ナチュラルメイクは難しいってのと同じですね」


なるほど返し(笑)


ミユキちゃんのレッスンも、1時間みっちり弾いてますけど、ほぼ笑いっぱなしです。
二人で笑い疲れてグッタリしながらの帰り際に
「違う意味でこれだけ疲れて、やっぱり隔週で正解だったでしょ?」と、ぐりが言い終わらないうちに
「ハイ!そうですね」


・ ・ ・ 即答すぎる。


ソコは嘘でも一度は否定して欲しかった。。。


なーんちゃって、笑うって本当に大切。
笑っていると、けっこう難しいことも案外気付かないままやっちゃえてる。
なによりも気分転換になるでしょう。
楽器を演奏することで、普段使っていない頭の部分がカァーッと熱くなるのを実感できると思います。
そして、やればやるほど脳から何か出てきて(笑)覚醒されていく感覚にとらわれることがあります。
だから楽しい、やめられない、もっと上手くなりたいと思うのでしょう。
ぐりもその一人です(笑)

趣味でリフレッシュして、仕事や生活が充実する。
好奇心旺盛で、豊かで楽しいヒトには、また同じようなヒトたちが集う。
時間をうまく使うことで、自分の心を満たし、豊かに暮らすことができる。

ミユキちゃんを見ていて、そう感じます。


11月末に音楽の街ドイツ旅行に行かれたそうです。
クリスマスのイルミネーションの真っ最中。
アメリカのようにワイワイ騒ぐクリスマスとは違って、家族と厳かに過ごすという感じのヨーロッパのクリスマス。
一番の思い出は、教会で聴いたパイプオルガンの調べだそうです。
よほど印象的だったのでしょう。
帰ってからは『アベマリア』が弾きたいとのこと。


ずっと厳しいクラシックピアノを習っていたというご友人と ご一緒の旅だったそうで、

お友達がベートーベンの曲を弾きたいと、言っていたから
私がピアノを楽しく弾く方法を教えちゃろっか?って言っておきました!!

って、ミユキちゃん。


プハハハ!!
ぐりにも教えてください!!!  

Posted by ぐりぐり at 15:58Comments(2)TrackBack(0)レッスン日記

2011年12月05日

答えはいつも

うーん・・・と考えていることの答えが、
会話の中やTV、本でみつかることがよくあります。


ぐりの教室では、下は年少さん、社会人の方もいらっしゃるし、人生の先輩方、
また発達障害といわれる生徒さんたちともレッスンで一緒にピアノを弾いています。

自閉症スペクトラムや、広汎性発達障害、ADHD、アスペルガーなどさまざまな症候群。
お母様方からお問い合わせ頂いたメールに書かれている、日常の心配ごとを頭におきつつ、いざレッスンしてみるも、
大半の方が、お子さんのレッスンの様子をそばでご覧になって、まず目を丸くされ、レッスン後に心からお子さんを褒めます。
「いったいどこが心配だったんですかねぇー^^」なんて言いながら。

そして、1ヶ月、3ヶ月・・・半年と、(ぐりの教室で会うときに限っては)みるみる笑顔が増え、積極的に話しかけてくれたり、自発的に取り組んだりするようになります。

障害があるからといって、なにも特別扱いはしていません。
大人でも子どもでも、接し方、目指しているところも、皆さん同じスタンスです。
ピアノってオモシロイよ^^♪ 音楽が生活にあると楽しいよ^^♪ 
ただそれだけなのです。

・・・と、自分では思っています。

そんな話を発達に心配を抱えているお子さんのお父様にしたら、
「え?そうなんですか?」と少し驚かれていました。
また「なぜ、先生は障害のことに取り組もうと思われたのですか?」と、
1度だけ質問をされたこともあります。
上記の通り、過去に特別に意識したこともなかったため、
「え?!なぜって・・・なぜ?・・・」と、改めて考えさせられました。

先日『愛していると言ってくれ』というドラマの再放送を観ました。
常盤貴子さんが街を歩きながら、お店の中、電車の中、ところかまわず豊川悦司さんに嬉しそうに手話で話しかけていて、
周りからの視線を感じた豊川さんが思わず常盤さんの手を止めたシーンがあります。
「なぜ?」と、問う常盤さんに「君まで耳が聞こえないと思われる」と豊川さん。
「私は、そう思われてもかまわない」という常盤さんに
「それは、君は聞こえるからだよ。僕は、君の好奇心やセンチメンタルじゃないんだ」と豊川さん。
「何が違うの?私とあなたは、そんなに違うの?だったら私はアナタをわかりたい」と、涙を流す常盤さん。。。


常盤さんにシンクロして、観ている画面の前で一緒に涙が溢れました。


実際『本当の気持ち』って、その体験をした本人にしかわからない。
また、同じ体験をしても受け止め方は様々で、全く同じってことはない。
事業に失敗したヒト、勝負に負けたヒト、失恋したヒト、いじめにあったヒト、自然の猛威で全てを失ったヒト、病気を患ったヒト、介護したヒト、家族を亡くしたヒト・・・
カタチは異なっても 誰もが辛く、深い悲しみが続き、心に傷をもっています。

ぐりがやっていることはエゴなのだろうか・・・。

ぐりも最初から現在のようなスタイルの教室ではありませんでしたし、
教えることは大好きでしたが、今のようなレッスンではありませんでした。
「なんで練習してないの?もっと弾きなさーい!」とか言っちゃってたし(笑)

発達障害のお子さんのレッスンで、
親御さんたちは、おこさんができるようになることには、静観なさっているけど、
ステップアップの段階に差し掛かると、先回りして答えを教えてしまったり、「ウチのコには(障害があるのに)難しすぎる」と意見を頂くこともあります。

親御さんたちは、できないと思われるんじゃないか ということに大変敏感なのかもしれません。
もしかしたら、親御さんご自身を否定されたように感じられるのかもしれません。


目には見えないところの痛みがカタチに表れる・・・
これは本当にこのコの障害によるものなのかな・・・


そんなことを思っていたときに読んだ『軌跡のリンゴ』
何年も前にNHKの『プロフェッショナル〜仕事の流儀〜』という番組で観た『無農薬栽培のリンゴ』の話。
そのときは「へぇーすごいヒトだなぁ」と、いつもと変わらず観ていたのですが。
そして、TSUTAYAにふらりと寄ったとき、目の前に平積みされていてなぜか迷わず即買い。。。

『奇跡のリンゴ』
「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録

買ったものの、机の定位置から微動だにせず…
いつも屈託なく笑いかける表紙の木村さんに、
「うん、明日読むね」と横向き加減でいつも言いながら何ヶ月も経過。

それが ふと、木村さんと目が合って(笑)
深夜にも関わらず一気に読んでしまったのでした。


内容は、リンゴを無農薬、有機肥料を一切使わずにリンゴを実らせるまでの
壮絶な挑戦の日々の記録です。

そしてやはり、このタイミングで読む意味があったか・・・と思わされる一冊でした。



キーワードは【木を見て森を見ず】
『障害』というフィルターを通して見るのではなく、人格をもった一人の人として関わろう。
大切なことは、なにも特別なことではなく、人としてのあり方、礼儀作法を身につけよう。
いろいろ試して失敗したり、苦しい思いも全て血となり肉となる。
しっかり根っこを張った心は、どんなことにも揺らがず葉を茂らせ、花を咲かせ、たわわに実をつける。
文明がいかに進歩しようとも、自然の中に孤立して生きている命は、ひとつもない。  

Posted by ぐりぐり at 12:49Comments(4)TrackBack(0)お気に入り

2011年11月27日

カタチになるとき

この秋から嬉しい変化がたくさん続いています。
ブログが間に合わず、それぞれの生徒さんとぐりだけで にんまりしています。。。
すみません。


ハルくん、年少さん。
ぐりの教室へ来てくれるようになって2年目に入りました。

幼稚園に通い始めて、この半年で真っ黒に日焼けし、身体もガッチリして、ずいぶん重くなりました。
ニコニコもいっぱい増えたし、椅子にも長く座って作業もたくさんできるようになりました。
もちろんピアノも一緒に弾いています♪


ママの心配は尽きないと思うけれど、
外食や、お買い物にハルくんと一緒に行くことができるようになったことだけでも本当に喜ばしいことです。


10月のある日のレッスン。
なぜかいつものように机での作業に取り掛かろうとしないハルくん。
「椅子にすわろう!」という問いかけも聞かず、別の椅子に座ってグズっています。

が、いままでと違うのは、ぐりとママの顔を伺いながら、わざとゆっくりしているという感じでしょうか。

こういうケース、本当はママがいないところでは、子どもたちは寧ろしない。
親子同室には、それぞれに事情や段階がある。

目線を外し、無言で待ってみる・・・。

すると、です。
立ち上がり、不思議そうにぐりの視界に入ってこようとするではありませんか。
ママの方へも歩み寄って「ママ、笑ってよ」と、言わんばかりに懸命に笑顔でママと目線を合わせようとしています。

こんなこと・・・いままでのハルくんにはなかったことなのです。
褒められるにしろ、注意されるにしろ、ハルくんには『注目を一手に浴びたい』という感情が、わかっているということです。

そして、自分を見ているママには笑っていてほしい・・・。

ハルくんの成長を感じながらも、グッと嬉しさを抑え、ぐりが机でシール貼りの作業を始めると、
やっぱり僕もしたいと寄ってきます。
「シール好きでしょ?よくなかったよ。楽しいよ、貼るの?」というと、コクコクと頷くハルくん。
「じゃ、ゴメンナサイって言ってから座ろうね。ゴメンナサイは?」


「ごっ・・・・」 と大きな声で言って頭をペコリ。


思いがけない嬉しいハプニングに、ママは涙がポロリ。

ずっと、この日・・・おしゃべりできる日を待っていました。
たとえ一言だったとしても。
初めて教室でお会いしたママは、身もココロも見るからにお疲れで、
「わたしのせいで、この子が」と、ご自身を責めて涙をこぼされていました。
片道1時間の道のりを運転して毎週通ってくださり、
山笠の渋滞や、病院が長引いて遅れた日も、ひとことも不満を言わず
「5分でもいいのでレッスン受けてもいいですか?」と笑顔のママ。
次のレッスン間際まで目一杯レッスンしても、ほんの10分程度だったにも関わらず
「ありがとうございました。楽しかったねー」と笑顔で帰っていかれたこともあります。


気付き と 感謝


初めてできて喜んだことも、ヒトってすぐ当たり前になる。
それどころか、もっともっと と、与えることをせずして貰うこと、求めることばかり考える。
「ありがとうと言いなさい」と、お子さんに注意するお母さん。
お子さんは、いつも家で見聞きしていることしかしない。
ぐりの教室で子どもがクーピーペンシルを使っている時に折れることがある。
ほとんどの子が謝らない。いや、謝れない。
そう、たかだか色鉛筆の1本や2本。しかし、そういうことなのだろうか。

ここではぐりに頭を下げて欲しい、謝って欲しいといっているのではない。


ぐりは祖母から「ヒトに頭を下げなさい。下げても頭は減らん。そしたら目には見えないいいものをいっぱい貰えるのよ」と、ずっと言われてきた。

ハルくんのママをみていると、祖母の言っていたことの意味がわかります。


「ご」って言った後、初めて「手を叩きましょう」で笑う、泣く、怒るのフリもしていました。
先週は「ココに座ります」と言ったぐりにつられて「ココ」とハッキリ聞こえました。


今、ハルくんに引き寄せられたたくさんの喜びたちがカタチになって表れています。


ぐりはいつも信じています。
親御さんの愛情のチカラと、音楽のチカラを。  

Posted by ぐりぐり at 17:47Comments(6)TrackBack(0)レッスン日記