子どものうちにさせておきたいこと

2013年10月10日

あやちゃん1年生。
ぐりの教室に通ってくださるようになって、もうすぐ1年半です。
いつもニコニコして、たくさん面白い話を聞かせてくれます。

ちょうど1年前の今頃のことでした。
幼稚園の芋ほり遠足のサツマイモで、お母さんが作ってくれた大学芋を食べて来た日に、

「すっごい美味しくってね、あや、じゅうひゃっこも食べてきたー!!ママの大学芋大好き!!」

と、コーフン気味に話す顔と、
『じゅうひゃっこ』という表現がなんとも愛らしく、ぐりの心を和ませてくれたことがありました。

テキストの挿絵を見て、空想することも大好きです。

「この箱の中にはねぇー、
100階建てのマンションが入ってんだよぉー、
あ、もっと高くて宇宙くらい・・・
うーん、やっぱり天国まで!!」


「ほぉー、そりゃすごいや」「あらあら、それは大変そう」
なんて相槌にあやちゃんも段々とヒートアップ。
頭の中に思い描いている情景が、声に出すことで勝手に動きはじめ、
空想の世界がとんでもなく大きくなって、どんどんハチャメチャに盛り上がっていきます。

まるでジャズのセッションと同じような感覚です。

そして仕舞いには声を出しているだけで、おもしろくてしょうがなくなります。
笑い転げてハァハァ言って、ピアノ弾くよりもエネルギー使ってるかも(笑)コラコラ

一緒に笑う。
笑った数だけ近くなる。
近くなると、もっとお互いを知ることができるんじゃないかな。
ぐりは、そう思っています。


最近、あやちゃんとこんな素敵なエピソードがありました。

「今日ね、音読の本もってきた!読んであげるね♪」
とドアを開けるなりそう言って、レッスンバッグから本を出し、
チョコンと椅子にこしかけてパラパラとページをめくり始めました。

「おひさんあめさん、いくよ!」
「あ、あやちゃんが好きなやつだね」
「そう!あや、これ大好き。いい?じゃ、いくよ!」

金子みすヾの『おひさんあめさん』
音読の宿題で何度も読んでいるのか、レッスンの合間に暗唱を聞かせてくれたことがありました。
でも、そのときは途中から忘れちゃって、もしかしたらちょっぴりくやしかったのかな。。。

すぐそばの床に座って机に頬杖をつき、目を閉じて聞いていると、
「次、これ読んであげるね!」と言って谷川俊太郎の『いるか』
これも、あやちゃんが好きな詩です。

「これはねぇ、ねむたくなるよ」と言って、『こもりうた』という詩。
「ぐぅー、、、(*゚0゚)ハッ! ほんとやん、上手すぎて先生ねとった!!ごめんごめん(汗)」 

ぐふふふ(/∇\*) 本で顔を半分隠して嬉しそう。

「じゃぁ次はねぇー、これもおもしろいよ!あ、これもおもしろかったよ!!」
スイッチが入ってしまったようです。

そのうち「あや、最初から全部読もーっと」と、ひとりごとのようにつぶやいてから、
おそらくその日に初めて目にした詩なのでしょう、
たどたどしくも一心に音読し続けること30分。

あまりにも集中して読んでいるので、ぐりも途中で声をかけることができませんでした。

せっかく夢中になっているところを中断してしまうのは、忍びなかったのですが、
そっとピアノの和音を鳴らすと、
「あ!」って、急いでテキストを出して心配そうな顔で駆け寄ってきました。

が、時すでに・・・。


「読んであげるね」が「読もーっと」に切り替わった瞬間から、
ぐりがいることも、自分が教室にいることも、ピアノのことも、
なにもかも忘れて音読に没頭している

そんな姿に強く心を打たれ、
ぐりは、その後も何日か余韻に浸っておりました。


レッスンの日に音読集をもっていくことをお母さんはご存知のようでした。
先生に音読集を持っていくと張り切っていましたから、
先生に耳を傾けてもらって嬉しかったのでしょう。ありがとうございます。

と、お母さんからメールを頂きました。


こういうことを『無駄』だと思わないでいて下さることに、とても感謝するとともに
あやちゃんがもって生まれたもの、ご家庭の良い環境、親御さんが整える日常の環境などが、
あやちゃんの豊かな発想と想像力、
あたりまえの暮らしの中や、身のまわりの自然の中から喜びをみいだす感受性、
また、臆することなく天真爛漫にものがいえる大胆さを育んでいるのだと感じています。

それは、とても優れたひとつの才能でもあります。

あるがままで愛されることを知り、あるがままの自分を愛している。

赤毛のアンみたいな女の子。

ぐりはすっかり魅了されています。

あやちゃん、ぐりはいつも応援しています♪

ありがとう。


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この記事へのコメント
発達障害の生徒さんに上手く関われる先生は、
もちろん定型の生徒さんにも上手く関われます。

お教室で生徒さん方が学んでいらっしゃるのはピアノだけではないようですね。
Posted by 有馬 at 2013年10月11日 11:26
かわいいーーー!!!!

なんか子どもの純粋さに感動して涙しました。

先生に出会った生徒さんは、とても幸せですね。
Posted by nao at 2013年10月12日 21:05
文章からぐりさんという人を感じます。

どれほどの人生経験を積まれた方なのだろう、なんと思慮深くお優しい方なのだろうと思います。

どんな先生を選ぶかということは、親の役割としてとても責任重要なポイントですね。
Posted by みっちゃん at 2013年10月14日 21:28
どんなことも受け入れて前向きなエネルギーへと変換させる
ぐりさんの姿勢とテクニックですね。
Posted by ぐっさん at 2013年10月16日 22:16
大切なのは想像力。

他人の痛みを考えられるのも、自分の夢を叶えるのも想像力。

一流のコーチは心技体、全てに渡りベストな指導ですね。
Posted by 森本 at 2013年10月29日 08:56
 
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