2014年08月11日

子どもミュージカル

16年ぶりにミュージカル『大きなかぶ』を再演致しました。

配役の顔ぶれが揃うタイミングって、
何年やってても、そんなにあるものではありません。
もちろん、ピアノ伴奏も生徒さんにお願いしています。

そして今回、たまたま巡り合わせたみんなと、ご一緒することができました。

16年前も感じたのですが、みんなミュージカル好きね(笑)

本番は緊張や照れもあったりしたようですが、
練習のときは、とても積極的に取り組んでいました。

ピアノもそのくらいやってくださいな(笑)


おじいさんは、夏休みに入ってすぐに足を骨折するというアクシデントに見舞われました。
「きみ、ずっと出ずっぱりなのに、どうする?」 「うーん・・・どうしよう・・・」

すごく悩みましたよ、

10分くらい(笑)

椅子に座って出演することにして、急遽、それに合わせて振付も変更。
変声期を迎え、キーがギリギリでしたが、大きな声でソロやセリフをこなし、
小さい子たちをグイグイ引っ張ってくれました。


おばあさんは、骨折の話と振付変更の話を聞いて、
まず第一声が、「かわいそうやね」だったことが、ぐりは嬉しかったです。
「えー」とか「うそー」とかじゃなくて。

思春期を迎え、恥じらいながらも
大きな声でセリフを言って、これまたみんなを支えてくれました。


まご娘さんは、レッスンのときは、チョーおしゃべりなのに(笑)
人前だとドキドキして、控えめになっちゃう意外さ。

失敗しても、全く引きずらない明るさをぐりは買っています。
いつでも笑顔なのがいい。

ピアノの練習より、ミュージカルの練習のときの方が、イキイキしていました。おいおいっ!


イヌさんは、カブを抜くときに、まご娘に触れていませんでした(笑)
えええええ?!そんな年頃だっけ(笑)

「先生が、どこを持つって教えなかったから、って言ってました」と、後で、お母さんから。

むふふふふふふふふふふ。 そーなん?かわいいもんね、まご娘(笑)

舞台そでで、年下のコたちをかまってくれていたのを ぐりは見逃していません。


ネコさんは、リハーサルで、堂々とやってのけ、みんなが触発されていました。

どんだけ好きなん?!(笑)ってくらい
毎週、ミュージカルの練習『だけ』を楽しみに通ってくれていました。

記憶力に優れ、全部のセリフをすぐに覚えて、
他の人のセリフを言わない、ということを教える、興味深いレッスンでした。


ネズミさんは、2か月の練習で参加してくれました。
「恥ずかしいな」なんて言っていましたが、大きな声でセリフを言えていました。

ミュージカルの練習で、少しずつ自信をつけているようにみえました。

子どもは子ども同士、お兄ちゃんお姉ちゃんたちを真似して、上手にできていました。
お母さんが、一番緊張して、気疲れなさったに違いありません。 おつかれさま


ピアノ伴奏は、レッスン9年目の生徒さん。
結構難しく、夏休みに入ってから、相当頑張った形跡が伝わります。

レッスンの途中で、厳しいことを言われて涙を流す場面が1度だけあったけど、
そのぶん、一層つながりが深まったように思います。
これは、二人にしかわからないことだけど。


そうそう、前回16年前、5歳でねずみ役だったモンチは、もう成人式を終えています。
ぐりもすっかり年とるわけですね。




もう、何年も前ですが、ふらりといらっしゃたクレイジーケンバンドの伊達弦さんと、
セッションさせていただくという、貴重な機会を頂いたことがありました。

その頃、自分の方向性が定まっておらず、煮詰まっていた時期で、
今とは全然違って、極度に緊張する ぐりでした。

「何やってんだー!自分の殻を破らなきゃ!」「ホラホラホラホラ!もっともっとー」と、
ドラムのスティックで背後からピアノの椅子をカンカン叩いて煽られて、
そして、初めて『自分の音』を出せた、と思えたことがありました。

「そーーーーーう!!」と、伊達さんの声に、ぐりの胸の中で少しずつ膨らむ何か。
今でもあの日の光景は忘れられない大切な宝物です。


そんな感覚って、本を読んでも、ネットを開いても得られるものじゃないし、
いつでもどこでも、何度でもっていう訳にもいきません。

子どもたちにも『感じる瞬間』が、あるといいなと思います。
キャラクターに関わらず、それぞれに。

その時わからなくても、後に経験したこととつながることもあるし、
答えは急がなくてもいいんじゃないかな。

知識や技術を得ることも大切ですが、心が動くこと、満たされることも大切にしたいです。


卒琢


ま、無理に殻を破らなくてもいいのですが、
もし、上手く破れないのであれば、外側からちょびっとでも手を貸せたらいいな。


いろんな形の『表現』を経験して、いつか自分を見つけてほしい。

そう考えています。



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Posted by ぐり先生 at 18:35│Comments(8)お気に入り
この記事へのコメント
とても素敵ですね。
生徒さん方も、さぞや楽しかったことでしょう。
おつかれさまでした。
Posted by 茉莉音 at 2014年08月12日 15:03
ぐりさんって人は
惜しみない深い愛で、真っ直ぐにくるから
それを後ろめたく思う人は辛くなるだろうね。

当たり前のことを教えているだけなんだけど、
麻痺してるでしょ、辛くなる人たちってのは。
Posted by ニシダヒガシダ at 2014年08月12日 22:10
↑ 激しく同意
Posted by nao at 2014年08月12日 22:47
私も大人になって思うのは、子どもの頃どんなことをやったか?ということだよ。

生徒さんたちは、貴重な体験でしたね。
楽しかったんだろうな。

お疲れ様でした。
Posted by ぐっさん at 2014年08月15日 23:42
へー、ミュージカル?
いいね、そんな発表会。
Posted by なかじー at 2014年08月17日 13:03
参加なさった皆さんは、楽しかったでしょうね。

すでに、16年前にそんなことも企画されて実行なさっていらしたとは、
やはりただ者ではないですね。お疲れさまでした。
Posted by デイジー at 2014年08月18日 21:11
とてもエネルギッシュで頭が良くて面白いけど、
実はとても繊細で優しく気遣いの人というのは秘密。
Posted by 神津 麻耶 at 2014年08月19日 18:08
おそらくまとめることが難しいであろう生徒さん方を
それぞれ気遣いながら引っ張っていく抜群の指導力、いえ、人間力。

リスペクト。

お疲れさま。
Posted by フェリーチェ稲森 at 2014年08月21日 22:52
 
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