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2021年01月30日

躍進~DQ71から通常学級に挑戦して1年~

空くん、1年生。
ぐりの教室に通ってくれて丸3年がたちます。



DQ71からのスタートで当初から療育センター離脱、週2のレッスン。
急激な伸びは療育機関を困惑させることとなり、
就学相談では、やはり通常学級は無理との判定でした。

どのご家庭でも同じように、
空くんのご両親も就学に向けて大変に悩まれました。

空くんの能力、状態を考慮してのことですが、
ぐりの考える療育、教育をご理解、ご賛同くださり、
通常学級への入学をご決断なさる運びとなりました。

もちろん、ぐりも責任をもって、
引き続き全力で応援させて頂いています。


福岡もコロナで緊迫した日々のなか、
休校中の家での生活を満喫していたという空くん。

卒園や入学がフワッとササッとダダーッと過ぎた1学期。

学校はイレギュラーな短時間で下校でしたし、
運動会やプール授業をはじめ、その他の行事が中止になったことは、
空くんが学校に慣れていくのに大変有難いことだったと
密かに喜んでいる ぐりです。


レッスンにいらした当初のDQ71という数値は、
空くんのタイプや環境的なことなど、いろいろ重なって、
実際よりも低くでてしまったのだろうと思われますが、
だからといって、さほど大きな誤差があるとも思えない状態でした。

このくらいのDQだった場合、
就学は支援学級をお考えのご家庭も多いかと思いますし、
特性によっては療育手帳をお考えになるケースもおありかもしれません。

そして、幼少期DQ70~85あたりの読み書き数関連のはいりにくさ、
記憶の弱さ、ミスの多さ、動作のぎこちなさなどを
自覚できるようになると心底自分が嫌になるし、
独自の基準や解釈からの言動による人間関係の不和は年齢とともに深刻になります。

ご家庭や一般的な習い事、
しいては一般的な療育や発達支援では、
そういった部分を補うことは大変に難しいのです。


ですが、現在の空くんといえば、
こまごましたことはありますよ・・ありますが、
1年生の担任の先生の見解は『寧ろ落ち着いている』です。
2学期の通知表は『できる』と『よくできる』ばかりでした。

計算は指を使わずにどんどんやりますし、
そして見てください!このきれいな漢字を!!!



上下左右の反転、線が重なり交わることに抵抗があって、
一般的な療育や発達支援を受けるだけだったり、
または学習系の習い事に行っていれば
読みや書字の困難はより一層強く刻まれていたことでしょう。

白紙に何かを書くことが、
以前の空くんにとってどれだけハードルの高いことだったか。

全く親〇かを発揮なさらない冷静なお母さんにかわって、
ぐりが指導者〇か全壊全開です(笑)


学校生活を考えると、レッスンでも計算、読み書きは優先事項にあがってきますが、
それ以外のトレーニングも並行してしっかり取り組んでいます。

課題においては、現在 基礎を2巡目。
足元をダイヤモンドのようにカッチカチに固めていきたいと思っています。

最近では作業ペースが格段に上がり、
見違えるほど充実したレッスンをこなせるようになりました。

もう今は、個人的な特性(機能面の困難、独自の解釈や受け答えなど)と向き合って
秘めている能力を十分に発揮できるように向かう段階です。
こちらが療育としての最優先事項。

空くんが早期にここまでこれたのは、
ご両親、おじいちゃんおばあちゃんまでもが
空くんのレッスンを大事にしてくださり、
愛情をいっぱい注がれたおかげです。



そして今回、空くんに初めてピアノでノルマを課すことを試みてみました。



期限は2週間。
合格するためには何をすればよいか考えて実行する。

難しいケースが多い『期限を守る』『行動をおこす』『続ける』

期限4日前、最後のレッスンでは難しいかな・・とみていましたが、
見事に仕上げてきました!!!


icon112これまでのぐりとの関係性から
たとえ上手くできなくても先生から怒られることはない
icon112もしダメでも次がある

このことがわかっていたので、
プレッシャーを感じることなく、
自分から積極的に練習に取り組んでいたようにみえる


というお母さんのご感想でした。

ココ、大きなポイントですね!

意外と難しい『誰かのテンポに合わせること』も上手だったし、
楽譜をみながら弾いているので、
記入した注意箇所にも意識が向けられていました。

もう素敵すぎる。


新しいテキストを手にしてニヤニヤが止まらない空くんです。


その顔を見て、ぐりもニヤニヤが止まりません。

みんなの合唱の声が無理で、
運動会の音楽が無理で、
耳をふさいでその場から飛び出していた日々

七夕の短冊を
ガシガシ真っ黒に塗りつぶしてしまったことも


園の行事でハチャメチャを起こして
中断させてしまったこと。

そんな日は、もうずいぶんと遠い記憶のような気がするけど
ほんの1,2年前のことなんだよね。

そっかー。

合格おめでとう。
そして、ありがとう空くん。


ピアノが弾ける子をまた育てたい欲求が・・ムクリ・・
いえいえソレは、ぐりが決めることではございませぬ・・。
  


Posted by ぐり先生 at 18:35Comments(0)療育ピアノレッスン