ぐりむ家な人々～福岡 ぐりむ 療育とピアノと学習教室～

リョーくん、３年生。
親御さんは大変熱心で、ご両親そろって送迎に付き添われることも多いです。

マイペースに成長しているお子さんたちで、
習い事をさせたい・・・とお考えになっても、
受け入れ先や、内容、クオリティなど、
いろいろと悩ましいところ。


リョーくんの特性は、
DQ85、通級。
会話がうまくかみ合わなかったり、
触覚聴覚嗅覚味覚・・・など感覚が周囲よりも敏感だったり、
集中がすぐに途切れてしまったり、
体を動かすことや手先が極端に不器用だったり
と、聞けば聞くほどいろいろありますが、
学校も楽しく通ってて、ドコにでもいる男の子です。


出逢った頃のリョーくんは
「コレがうまくできないんですよ」
「あれはちょっとニガテで・・・」と、
半べそでよく言っていました。

言葉遣いはとっても丁寧で、大人みたいに喋るリョーくんです。


「せんせーも、ニガテなこといっぱいあるよ。いっしょやん」

「え？そうなんですか？」


リョーくんが不思議そうに驚いて、
でも安心した顔をして笑った顔を覚えています。


「そんなこと言ってくださる大人は、
今まで あの子の周りにはいませんでした」
と、お母さん。


自己評価って、なんだかんだ言って、
他人から「こんなとこあるよね」って言われてきたことの
蓄積によるものが多かったりします。

だから周りにいるヒトや属している環境によって、
大きく左右されちゃう可能性は大きいです。

言い方を変えると、
付き合う人　や　属する環境　は
とても大切ということです。


たとえば、よく言ってしまう「やればできるじゃない」って言葉。
これって、実は「いつもできない」ってことに注目している言葉なんですね。

だから褒めていない。

「あれだけやったからできるよ、できたんだよ」に変えるだけで、
注目しているポイントが、頑張った過程も褒め、且つ「できたこと」に向く。

親御さんが、そんな思考パターンをちょっと身に着けてくださるだけでも、
ずいぶんとラクになるかもしれません。

いつも、ぐりの提案を採用してくださるリョーくんのご両親に感謝です。


リョーくんは最近いろんなことにチャレンジしています。
家族で鉄棒の練習をやって、「できるようになった！！！」
とニコニコ報告をしてもらいました。
ボーリングを楽しめるようになり、イベントで上位入賞を報告をしてもらったこともあります。

教えてもらうことを素直に受け入れられるようになり、、
やってみよう！できるようになりたい！と意欲がわいて、
ホントだ！！やってみたらできた！！　また次もやりたい！！
という連鎖が起きています。


もちろんピアノも よく弾いてメキメキ上達しています。

言葉の説明は頭がグルグルしてしまうので、
目の前で弾いてみせ、それをマネする方法だとスムーズにいくし、
手のカタチや、アーティキュレーション（表現）までも、よく聴きとっているし、
音楽的な能力が高いなと思います。

楽譜も読めるようになり、楽しみ方がさらに広がりました。



リョーくんの現在の将来の夢は　
ピアニスト、消防士、マジシャン（ん？！）


「１０年後、なんて言ってるかな？」
レッスンを始めてから、
そんなことも笑っておっしゃる余裕ができた ご両親です。

DQ85くらいだと、見た目にはわかりませんが、
ちょっと共通のテーマを持って関わってみると、
伝わらないこと、解釈、発想にズレを感じること、
作業の結果が想像を超えて大きく異なることがあります。


外からは見ることのできない、
これまでのご両親のご苦労は想像に難くありませんが、
おうちの空気が少し軽く、明るくなったように感じています。

それだけでもよかった、と、
ぐりは嬉しく思っているのです。


思ってもみなかった生活はありますね。


　最初は座っていることも大変でした。

　体はグニャグニャで姿勢をキープすることさえも辛く、
　支持の理解、動作も難しかったのです。
　

最近、自分で意識してこれをキープしています。
周囲が思っている以上に、とても疲れるでしょうが・・。

そして、止まらないアクビは・・。
まぁ、まぁまぁまぁ(笑)　
自覚していますし、そのうち次第に(笑)



　ぐり、いやしい系　(￣ー￣)　
　お心遣いありがとうございます。
　これで今日もレッスン練習頑張れます♪